ノンバーバルコミュニケーション

ノンバーバルコミュニケーションとは

ノンバーバルコミュニケーションの言葉の意味をご存知でしょうか？直訳すると、言葉によらない、非言語コミュニケーションのことです。

コミュニケーションには二つの種類があります。一つはバーバルコミュニケーション（言語的）と言って、通常のコミュニケーションのことです。主に会話ですね。もう一つがノンバーバルコミュニケーション（非言語的）と言って、言葉以外でのコミュニケーションがあります。

具体的に例をあげると、声、表情、振る舞い、服装などがあります。特に第一印象を左右することが多いのが、言葉によらないノンバーバルコミュニケーションです。

ノンバーバルコミュニケーションがどれほど作用するか？

ノンバーバルコミュニケーションを語る上で避けては通れないお話があります。

それは・・・・マレービアンの実験と呼ばれるものです。アメリカの心理学者、アルバート・マレービアン博士による、人が他人から受け取る情報（感情や態度など）の割合についての実験結果です。

マレービアンの実験。結果は・・・・

• 顔の表情　５５％

• 声の質（高低）、大きさ、テンポ、　３８％

• 話す言葉の内容　７％

話す言葉の内容は７％に過ぎず、残りの９３％は顔の表情や声の質によって他人を判断しているというのです。実際には身だしなみ、そしてしぐさも影響するのでしょう。 こういった実験もあるくらいです。これはマレービアンの法則、もしくはメラビアンの法則と呼ばれています。若干注意が必要なのは、この実験結果は限られた条件下でのこと、１００％鵜呑みにしてはいけません。言葉よりも表情やボディランゲージが絶対に強い！というわけではありません。ただし、ノンバーバルでのコミュニケーションやボディランゲージをお話する上で、良い素材なのは間違いないでしょう。 同じ台詞をしゃべったとしても、人によっては、ある人の話は説得力があってわかりやすかったり、またある人の話は全然伝わらなかったりするのです。これは主にノンバーバルコミュニケーションが原因といえるのです。

ノンバーバルコミュニケーションの手段はさまざま

言葉以外でもさまざまな方法を用いてコミュニケーションを図っているのが人間です。また人間に限らず、動物や植物も行うコミュニケーション手段です。

• 声によるコミュニケーション

  いくら非言語、ノンバーバルといっても声はノンバーバルコミュ二ケーションにおいて重要です。会話の中身ではなく、会話のときの声！ときにはコレが言葉以上に大きな影響を及ぼすこともあります。声による要素もノンバーバルコミュニケーションでは重要ですね。一般的に大きな声の人や、ちいさな声の人もいます。高い声のひともいれば、低い声の人もいます。太い声の人もいますし、細い声の人もいます。これらももちろんですが、普段コミュニケーションをとっているときよりも声が低い、もしくは高い。そういった変化から読み取れることも大きい。 一般的にトーンが落ちると、気分が沈み気味。 声のトーンが上がれば、気分は上々。 ノンバーバルコミュ二ケーションといっても、普段から無意識のうちに使っていることが多いのです。

• 表情によるコミュニケーション

  表情も多くの情報を相手に伝えます。顔色を伺うという言葉もあれば、目に力がある、などと言う言葉も使われています。上述のメラビアンの法則でももっとも大きな数値を出しています。それだけ伝わるものが多いでしょう。特に目は口ほどのモノを言うといわれるようにかなり多くのことを伝えます。目が大きく開いていると相手に興味を持っていると思われますし、瞳孔が大きく開くことも同じく興味を持っていると感じさせます。男性は女性の裸などの写真を見ると目が大きく開くともいわれます。 喜怒哀楽の表情だけでも、相手が何を感じているかがわかります。話しながらも表情を観察することで相手の思うところを感じることができます。

• 動作によるコミュ二ケーション

  動作によるコミュニケーションでも使われます。身体の動きですね。腕の動かし方、立ち居振る舞いなどです。身振りやジェスチャーなど会話をしているときには自然と動かしてしまうものです。外国人と話をするとき、お互いが言葉を話せないときは間違いなくジェスチャーでのコミュニケーションを行うことでしょう。それでも一応は言いたいことが伝わってしまうのですから、動作によるコミュニケーションは意思疎通に重要な役割を果たします。言葉での会話とともにふさわしい動作を重ねて活用することでよりコミュニケーションは密になります。

言葉だけでなく、ボディランゲージも

ノンバーバルコミュニケーションは多くを相手に伝えうるものだということです。そして、ノンバーバルコミュニケーションとボディランゲージと、は切っても切れない関係があります。

ボディランゲージは主に、身体に出る隠せないサインとして語られることが多いです。ノンバーバルコミュニケーションは言葉でのコミュニケーションと同時に伝えている、非言語的な伝達方法ということでよく使われます。

要は、ボディランゲージは自然に出てしまうもの。 今の自分の気持ちが・・・口には出さなくても自然に身体のサインとして現れる。 ノンバーバルコミュニケーションは言葉以外で伝えようとするもの。 自分から主体的に働きかけて、伝えるための手段といえます。

ビジネスや日常で活かすには？

実践しビジネス、恋愛などで使うとなると、まずは自分の言葉以外の身体の動きと表情をチェックすべきでしょう。どのように相手に伝わっているかを確かめて, より良い動きと表情を身につけられるようにする。それにより、相手への伝わり方をより好感度の高いものに昇華させていきましょう。

またそれと同時に、ボディランゲージを読み取ることも重要です。たとえ伝えるコミュニケーションがうまくなっても、相手が受け取れない状態のときがあります。そのときはもちろんうまく伝わらない。特に物を売るとき、セールスのときは相手が欲しいかどうかを見分けることが大事です。 ボディランゲージを読み取ることがうまくなってくると、相手の気持ちをより多く知ることができるのですね。そして、相手の発しているノンバーバルコミュ二ケーションを察知する力もついてきます。